ハウスシステムとは

スクール全体をコミュニティとして、児童、生徒、職員をグループ分けしたものです。個性豊かな子どもたちを、異年齢混合の縦割りグループ(ハウス)に分けそれぞれのハウスに配属します。スクールに関わるすべての人がハウスに所属することで、さまざまな価値観や想いを共有し、より良いコミュニティの実現のためにそれぞれが貢献することを促します。

ハウスシステムはイギリスのボーディングスクール(寮制学校)で取り入れられてきたもので、「ハウス」の語源は、学期中の寮生の生活のベースとなる「ボーディングハウス」にあります。そのシステムが現代に受け継がれ、スクールシステムに影響をもたらしただけではなく、文化として後世に影響を与えることとなりました。イギリスのケンブリッジ大学やオックスフォード大学、英連邦の国々の大学や、アメリカのハーバード大学やイェール大学などで取り入れられています。

関西国際学園のハウスシステム

関西国際学園では2016年度よりハウスシステムを導入しています。ハウスシステムを通して、子どもそれぞれの個性を大切にしながら、コミュニティとしての繋がりを強化することを目指しています。

ハウスシステムは、子どもたちの生活の大きな一部となっており、学園の理念と文化を理解し、継承していく上で、なくてはならないものとなっています。また、児童生徒会とも連携し、スクールに関連するさまざまな事柄の決定事項に対し、児童の声をより反映できるようになりました。

関西国際学園の4つのハウス

各ハウスは、関西国際学園の子どもに浸透している価値観を表しています。それぞれのハウスは、ブルー、レッド、グリーン、イエローに色分けされており、スタッフと保護者で、この価値観を言動で示している著名人をハウス名に選びました。

関西国際学園では、ブルーはアルベルト・アインシュタインで「探究」を、レッドはマララ・ユスフザイで「責任」を、グリーンは吉田松陰で「リーダーシップ」を、イエローはレオナルド・ダ・ヴィンチで「創造力」を象徴しています。

学園生活の中で、この価値観を反映した言動や、他の子どもによい影響を及ぼす貢献をした子どもにポイントが与えられます。個人の行いがコミュニティに繋がる、一人ひとりの行いが社会のしくみに貢献する、ということが体感できます。月1回の全校集会で、各ハウスのポイントの集計を発表し、ポイントの高かったハウスがハウスカップを獲得します。ハウスカップは受賞したハウスのカラーリボンをつけられ飾られます。

関西国際学園に入学すると同時に家族全員がハウスに所属します。卒業後もそのハウスに属し、兄弟姉妹や親子関係は同じハウスに属することとしており、代々受け継がれていくのです。

ハウスシステムの利点は

  • 子ども同士の繋がりとコミュニケーションの活性化
    関西国際学園のハウスシステムは、学年や背景を超えた生徒同士のつながりとコミュニケーションの活性化を目指しています。年齢やクラスの枠を超えた繋がりは、一人ひとりの生徒がクラス外でも活躍する機会が増えることになります。
  • 健康的な競争心も育む
    イベントを通して、協力して勝利を得ること、敗者を尊重することなども学びます。競い合うことも成長の過程には必要なことで、その競争心は健全に育くまれるサポートされることが大切なのです。さまざまなイベントを通して、生徒がクラス外でも活躍する機会が増えることになります。
  • 一人ひとりを細やかにケアできる
    困ったことや質問があったときなど、ハウスリーダー、先生や友達などに相談でき、学園長や主任の先生以外でも頼れる存在が増えるのです。また、クラス外でのコミュニティに属することで、個人レベルのみならず集団レベルでのアデンティティ・自尊心と責任感を体得することができます。友達同士でより良い見本となりあうなど、お互いから学ぶ機会も増えます。所属しているハウスへの誇りと忠誠心が育まれ、その想いは学校をより愛着のある場所に変え、母校の誇りを持つことに繋がります。
  • 国際バカロレアの提唱する「学習者像」を推進
    ハウスシステムを通じて、国際バカロレアの提唱する「学習者像」を推進しています。ハウスピントの獲得は関西国際学園が大切にしている。生徒に必要な「態度」「学習者像」「言動」がみられて、初めて実現するのです。